【米国株動向】最良の配当株を見つける投資対象の絞り込み方

【米国株動向】最良の配当株を見つける投資対象の絞り込み方

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モトリーフール米国本社、2020年6月18日投稿記事より

指標金利が0%近辺にあるため、リスクを抑えて投資収益を上げるのが難しくなっています。

着目するべき配当株は数多くありますが、財務に余裕がない企業や、信じられないような高配当利回りがある中で、どうすればそのような銘柄を見抜くことができるでしょうか。

絞り込み

(画像=Getty Images)

投資対象のセクターを選別する

まずは、投資対象を絞り込むことです。配当の支払いが、経営計画に組み込まれているセクターが浮かぶでしょう。

これには従来から、公益事業、マスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP、エネルギー関連事業を収益源とする共同投資事業)、不動産投資信託(REIT)が該当します。

一般的にREIT、MLPは通常、その収益をそのまま投資家に配分するので法人として所得税を払うことはありません。

大規模なインフラ投資、安定した収益、堅実な成長が特色で、収益の90%を株主に配分することが求められています。

2つの評価指標

配当を分析する際、カギとなる数値は配当利回りと配当性向です。

配当利回りは会社が配当をいくら払っているかを表し、年間配当を株価で割って得られます。

数値が高ければよいというのは、ある程度までです。

業種平均をかなり上回る配当利回りは、危険信号です。

同一業種で、ほとんどの株の配当利回りが3%なのに7%の株があるとすれば、この会社が本当にそれだけの配当を払えるのか検証する必要があります。

ここで配当性向が役に立ちます。配当性向は、1株当たり配当金を1株当たり利益(EPS)で割って得られます。

配当性向が50%未満と低ければ、配当支払後も会社には十分な利益が残り、おそらく安全な会社であることを示唆します。

一方、配当性向が100%をはるかに超えるのであれば、実際に利益が伸びない限り、将来の配当金が減る可能性を表しています。

REITについて言えば、覚えておくべき大切なポイントがあります。

それは、現金の流出をともなわない多額の減価償却費が費用に計上されるため、EPSはキャッシュフローよりも低くなるということです。

RIETを正確に評価するにはファンズ・フロム・オペレーション(FFO、当期純利益から不動産売却損益を除き、減価償却費を加算)を用いるのがよいでしょう。

1株当たり配当を1株当たりFFOで割れば、適切な配当性向がわかります。

リアルティ・インカムREITの例

優良な配当株は、配当性向が健全であり、年を追うごとに着実に増配し、利益が成長していなければなりません。

同一セクターに属する全ての銘柄について、配当利回り、配当性向、株価収益率(PER)、1株当たり利益(EPS)成長率、配当成長率の比較表を作成することが有益です。

米国などで小売店舗に投資するREITリアルティ・インカム(NYSE:O)の2019年配当は、合計2ドル72セントでした(同社は配当を一般的な四半期毎ではなく、月次で支払います)。

昨年のEPSは1ドル38セントであり、一見すると配当はEPSをかなり上回っているように見えます。

しかし、現金が流出しない費用である減価償却費を考慮すれば、1株当たりFFOは3ドル29セント、実質的な配当性向は82%でした。

6月17日終値から株価FFO倍率を計算すると、約19倍です。2018年から昨年にかけ、1株当たりFFOが5.5%増える一方、配当は2.7%の増加でした。

このことは将来の配当性向の低下、あるいは増配の可能性を示しています。

配当株を選ぶ際には、会社が過去に何をしてきたかではなく、将来何をするかに最も注意を払うべきという意見があります。

しかし、投資家が体系的に配当株を分析し、最良の投資対象候補を探し出すことも、1つの考え方を提供するのではないでしょうか。(提供:The Motley Fool Japan


免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Brent Nyitray, CFAは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。

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