「高収入のエリート」と 「普通の会社員」どちらの方がウマい話にダマされやすいのか

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一生お金に困らない! 新・お金が貯まるのは、どっち!?

(画像=drobot-dean/stock.adobe.com)

(本記事は、元メガバンク支店長で不動産賃貸オーナーである菅井敏之氏の著書『一生お金に困らない! 新・お金が貯まるのは、どっち!?』アスコム刊の中から一部を抜粋・編集しています)

前の質問では、定年後は収入減だけにとらわれて不安にならずに、自分が築いた資産(不動産)に目を向けて、生活資金をつくりだす方法をお伝えしました。

なぜなら、老後の不安や閉塞感にさいなまれ、「あなただけに特別な情報」などという怪しい話につい巻き込まれて、一発逆転をねらい、大切な老後資金をなくしてしまったケースをたくさん見聞きしてきたからです。

こういったケースに多いのは意外にも、現役時代に仕事ができた決断力のある人たちです。

いわゆるエリートサラリーマンですね。現役かリタイア組かを問わず、私のこれまでの相談経験のなかで、これははっきりいいきることができます。

年収1000万円以上の経営者・医師や、一部上場会社の社員や公務員はもちろん、年収にかかわらず「自意識がエリート」の人も含みます。

こうしたお金の罠にはまりやすい大きな理由のひとつは、「融資」を受けやすいことです。

手持ちのお金はなくても、「これぐらいのものを持っていないと、格好がつかない」と見栄をはってしまうからなのか、カードローンについ手を出してしまう。

ローン会社は簡単に融資してくれます。

しかし、ローン会社はあなたの人柄に融資するわけではありません。

あなたの高収入という「属性」に依存して、お金を貸してくれるわけです。

これはつまり、「何があってもボーナスや退職金で返せ」ということです。

カードローンで穴埋めをしなければならないような人は、本当は支出をコントロールしなければならないのですが、安定した収入を得ている、大企業に勤めているがゆえに、脇が甘くなってしまうのでしょうか。つぎに何を考えるかといえば、なんとかもっと収入を伸ばす方法はないだろうかと思うわけです。

なぜかいきなり株式投資をしたりFX(外国為替証拠金取引)をしたりして、少しずつ危ない投資に近づいていきます。いや、そんな話がやってくる、というほうが正しいかもしれません。

仕事中、突然ワンルームマンション業者から電話がかかってきたりもします。

「お客様は特別ですから、わたしが銀行を紹介させていただきます。特別にいいかたちで全部セットしますから」などと、ダメな不動産をすすめられることもあります。

エリートは、この「特別」という言葉に弱いことをセールスマンは知っています。

投資セミナーには、30代、40代のエリートがたくさん来ています。

彼らの気持ちはわかります。上司も部下も気に入らない、なんとかここから抜け出したい、と思っても出口が見えず、閉塞感でいっぱい。せめて何か副収入を、と思ってやってくるのです。

でも、ろくに投資の勉強もせず、お金も貯められない人が甘い話に乗るだけでは、破綻は見えています。

たとえば外資系金融マンであれば、手取り年収2000万円くらいの人がごろごろいます。

その年収の2割を貯金したら400万円が1年で貯まり、5年続けたら2000万円になります。だからといって、それができる人ばかりではないんですね。なぜなら、億ションや外車の購入、豪華海外旅行、子どもは幼稚園から私立、自分はストレス発散のため今日は六本木、明日は銀座、という生活をしているからです。

「自分は特別」と思うエリートが危ない

高い年収を得ているエリートがお金の罠にはまりやすいのは、やはり「特別な自分だから、特別ないい話が来るのだ」と考えているから。「うまい話などない」というのが世の中の常識です。「特別なあなたには損はさせない。絶対に儲かる」という話はすべてウソだと思ったほうがいいのです。

不動産投資の場合、ダメ物件でも借入人がエリートだと審査が通ってしまうことがあります。空き室になったり修繕費がかさんだりしたとしても、高い給与収入や退職金でカバーできると判断されてしまうからです。

しかし、普通のサラリーマンの場合は、そうはいきません。

きちんと勉強し、時間をかけてコツコツとお金を貯め、充分な自己資金を投入しないと融資は受けられません。結果的に、そういう努力をした普通のサラリーマンのほうが、いい物件を持ち、成功されています。

「自分は特別」などと考えていませんから、うまい話にも飛びつきません。脇を締めているのです。

いい会社に入り、いい給料をもらっているのは実力かもしれません。しかし、その環境にはかならず周囲からのお膳立てがあります。投資やお金の世界はそれとは違います。会社のように、みんないい人、ばかりではありません。自分だけは大丈夫と思っても、それは過信かもしれません。

「5年でリタイアするから」と、たいした勉強もせず、ダメ物件を立て続けに購入し、いま、ゾンビ状態にあるエリートサラリーマンを私はたくさん知っています。

収入を増やそうと考える前に、まずは自分の肥大した支出を見直し、毎月の収支を黒字にしてお金を貯めてください。投資を考えるのはそのあとです。

答え 「エリートサラリーマン」

一生お金に困らない! 新・お金が貯まるのは、どっち!?

菅井敏之(スガイ トシユキ)
元メガバンク支店長・不動産賃貸オーナー。1960年、山形県朝日町生まれ。学習院大学卒業後、1983年、三井銀行(現・三井住友銀行)に入行。個人・法人取引、およびプロジェクトファイナンス事業に従事する。2003年には金沢八景支店長(横浜)に、2005年には中野支店長(東京)に就任。48歳のときに銀行を退職。その後、起業し、アパート経営に力を入れる。現在では、10棟70室のオーナーとして、年間6000万円の不動産収入がある。また2012年から8年間、東京の田園調布にカフェをオープンし、お金に関するさまざまな相談を受けた。銀行員としてお金を「貸す側」、不動産賃貸オーナーとしてお金を「借りる側」、どちらの視点も持っていることで、安定した定期収入を築くことに成功。本書では、そうした経験から得た、一生お金に困らない方法を紹介している。資産形成のための銀行の活用法や不動産の解説には定評があり、講演やセミナーでも一躍人気講師になった。著書『お金が貯まるのは、どっち!?』(アスコム刊)はシリーズ51万部突破のベストセラーになった。テレビ朝日系「庶務行員 多加賀主水シリーズ」をはじめ、銀行を舞台にしたテレビドラマの銀行監修を務める。報道番組や情報番組などのメディアにも、お金の専門家として出演し、好評を得ている。

講演、個別相談などのお問い合わせは菅井敏之公式サイトまで
http://www.toshiyukisugai.jp/

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「一生お金に困らない! お金の相談室」まで
https://bit.ly/2JollR3

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