【米国株動向】年内に2度目の市場暴落は起こるのか?――今注目の配当株3銘柄

【米国株動向】年内に2度目の市場暴落は起こるのか?――今注目の配当株3銘柄

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モトリーフール米国本社、2020年5月18日投稿記事よ

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界的なロックダウン(都市封鎖)を受けて急落した株式市場ですが、その後反発し、上場投資信託(ETF)のSPDR S&P500指数ETF(NYSEMKT:SPY)は年初来で約11%安、2月下旬の急落直前の高値からは約16%安の水準にあります(執筆時点)。

REIT

(画像=Getty Images)

政府による数兆ドル規模の刺激策に加え、企業活動の再開や景気回復に向けた楽観が市場を下支えしていますが、米国の失業者は3,000万人を上回り、経済が急速に回復するとは考えにくい状況です。

新型コロナウイルスによる米国の死者数は8万5,000人を超え(執筆時点)、経済活動を再開している地域でも、有効な治療法やワクチンがない中で人々の暮らしがすぐに元通りになるとは思えません。

つまり、全てが終息する前に市場が再び暴落する可能性があるということです。

ところが、そうしたリスクを考慮したとしても有望な投資先は存在します。

クレジットカード大手のマスターカード(NYSE:MA)、高齢者向け住宅に特化した不動産投資信託(REIT)のケアトラスト・リート(NASDAQ:CTRE)、インフラ資産を所有・運営するブルックフィールド・インフラストラクチャー(NYSE:BIP)(NYSE:BIPC)の3社は、配当も見込まれます。

市場の再暴落や、長く深い景気後退が懸念される中でもこれら3社が有望視される理由は以下の通りです。

マスターカード:決済のトレンドはさらに加速

マスターカードの株価は年初来で約7%安、市場急落直前の高値からは約20%安の水準にあり(執筆時点)、年内に再び市場が暴落した場合、株価はさらに下落する可能性がありますが、そうしたリスクを勘案しても足元の株価は極めて魅力的な水準です。

オンラインショッピングが増加し、ウイルス感染の恐れから非接触決済などの現金を使わない支払方法の利点が認識されるようになったという点において、同社の事業の重要性は新型コロナウイルスの感染拡大によって加速的に高まっています。

世界には依然として現金取引が主流の国が多くあり、そこにマスターカードの成長余地が潜んでいます。

規模の大きさもプラス材料であり、ネットワークが大きいほど、利用する消費者、銀行、消費者を呼び込みたい加盟店といったさまざまなステークホルダーが恩恵を受けます。

単に電子決済が増加するというだけでなく、世界の中流階級の持続的拡大(今後10年間で新規会員は約10億人増加が予想されます)も重なり、マスターカードの主な収入源である決済件数は大幅な増加が見込まれます。

配当利回りは約0.52%(執筆時点)と、それほど高くはありませんが、同社は過去8年連続で増配しており、配当開始以来で4,340%増加しています。

配当性向は18%未満で余裕もあります。将来的に成長が見込まれることから、低水準の配当利回りでも長い目で見れば大きなリターンとなります。

ケアトラスト:重要事業に対する批判的見方

新型コロナウイルスで最もリスクに直面しているのは高齢者であり、感染が拡大しやすい高齢者向け住宅や介護施設で暮らす高齢者が多く亡くなっています。

そのため、高齢者向け住宅に特化したREITの投資口価格は急落しており、ケアトラストも年初来で21%安、急落直前の高値から30%安の水準にあります(執筆時点)。

介護施設の運営会社は規制強化に伴って経費の増加と利益の低下が予想されます。

その上、ウイルス騒動を受けて退去者が増加したり、一部の施設では新規入居者の受け入れを一時的に停止していたりと、短期的に収入の落ち込みも懸念されます。

とはいえ、長期的に見ると欧米各国では今後、高齢者が急増する見通しで、米国では2030年までに65歳以上の人口が8,000万人を超えるという推定もあります。

これは2010年比で2倍であり、80歳以上の人口も同期間に2倍に増加する見通しであることから、長期的トレンドはケアトラストにとって極めて追い風です。

また、同社は業界内でも最高クラスのバランスシートを持ち、経営陣の経験も豊富なことから(同社は介護施設やリハビリセンターを複数の州で展開するエンサイン・グループからスピンオフしました)、短期的な懸念を乗り越え、次の10年の成長の波に乗る態勢が十分に整っているとみられます。

キャッシュフローも安定しており、先ごろ増配を発表したばかりです。

配当利回りは約5.7%で(執筆時点)、長期保有する価値はあると思われます。

ブルックフィールド・インフラストラクチャー:現代社会を動かし続ける

経済活動は徐々に再開し始めていますが、企業活動が「正常」に戻るのは早くても来年以降になると予想されます。

こうした混乱の最中でも、現代社会においては動き続ける必要不可欠な部分があります。

余りにも日常のことなので、投資対象として考えることさえ忘れてしまいがちです。

ブルックフィールドはそうした分野に属する企業で、水、電気、天然ガスの伝送インフラ、基地局などの通信インフラ、輸送インフラといった資産を所有・運営しています。

需要に多少の波はありますが、いずれも日常生活に欠かせないものであり、中でもブルックフィールドは業界トップクラスの企業です。

それでも、株価は今年の高値から24%下落しています(執筆時点)。

同社は最近、ブルックフィールド・インフラストラクチャー・コーポレーション(NYSE:BIPC)という新会社を設立し、ブルックフィールド・インフラストラクチャー・パートナーズ(NYSE:BIP)の株主に対し、保有するBIP株9株につきBIPC株1株を割り当てました。

BIP株に対する直近四半期の配当は引き下げられたように見えますが、この新株を加味すると、実際に株主が手にする価値は同等となります。

同社は過去に一度も配当性向を引き下げたことがなく、10年連続で増配しています。

配当利回りは5.3%を上回り(執筆時点)、やはり長期保有に適した銘柄と言えます。(提供:The Motley Fool Japan


免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Jason Hallは、ブルックフィールド・インフラストラクチャー・パートナーズ株、ケアトラストREIT株、マスターカード株、ウェルタワー株を保有しています。モトリーフール米国本社は、マスターカード株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ブルックフィールド・インフラストラクチャー株、ブルックフィールド・インフラストラクチャー・パートナーズ株を推奨しています。

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