【連載#4】ヘッジファンドってなに?3つのファンド種類を徹底比較

【連載#4】ヘッジファンドってなに?3つのファンド種類を徹底比較

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ヘッジファンド

(画像=Natee K Jindakum/Shutterstock.com)

こんにちは。ウェルスパートナー代表の世古口です。みなさんはヘッジファンドという投資対象をご存じでしょうか。全くイメージがないか、もしくはリスクが高い、なんだか怖い、ハゲタカなど、どちらかというネガティブな印象をお持ちの方が多いかもしれません。

しかし、ヘッジファンドは海外の超富裕層や年金などの機関投資家、1,000億円以上の資産を運用する海外の大学や財団などの資産運用に必要不可欠な投資対象です。今回は世間から誤解が多いヘッジファンドを他のファンドと比較して、わかりやすく説明します。

代表的な3ファンド

世の中には大きくわけて3つのファンドが存在しています。まずファンドとは、多くの投資家からお金を集めて株や債券、不動産などのあらゆる対象に投資する手法です。ファンドのメリットはたくさんお金を集めて、いろんな資産に投資しているので、個人で直接投資するよりも、分散効果があります。そしてファンドはインデックスファンド、アクティブファンド、ヘッジファンドの3種類に大きく分類されます。

(1)インデックスファンド

まずインデックスファンドとは、S&Pや日経平均など指数に連動するように運用するファンドです。メリットは指数に連動するので、運用状況が把握しやすいことと運用コストが圧倒的に低いことです。年間の信託報酬は0.1%から高いファンドでも0.6%くらいでしょう。

(2)アクティブファンド

次にアクティブファンドは前述のインデックスファンドの運用指標であるS&Pや日経平均などのパフォーマンスを上回ることが目標です。ですので、日経平均が年間+3%だとすると+5%なら勝ちで、+1%なら負けということです。アクティブの難しいところは腕の良いファンドマネージャー(ファンドが何に投資するかを決める運用者)を見つけることです。多くのアクティブファンドがある中で、全てのパフォーマンスを平均化するとインデックスファンドに勝てないのが現状です。

なぜアクティブの平均がインデックスに勝てないかというと大きな理由は運用コストです。アクティブファンドの年間の信託報酬は1.5%から2%程度のものが多いですが、インデックスファンドは前述のように0.1〜0.6%程度になります。このコストの差がアクティブとインデックスの勝敗を決めていると言えるでしょう。

(3)ヘッジファンド

アクティブファンドに納得いかないという意見にはこういうものがあります。インデックスが年間−10%だとして、アクティブが年間−5%だとこのアクティブは勝ちということになりますが、「でも結局はマイナスですよね?」という感情です。どれだけインデックスに買っても、マイナスを受け入れたくないのが投資家の心理です。このどんなときでもマイナスのパフォーマンスを出したくないという投資家のニーズから生まれたのがヘッジファンドです。

どんなときでもプラスのパフォーマンスを出すことを「絶対収益」といいますが、ヘッジファンドはこの絶対収益を基本理念としています。コロナウイルスが蔓延しようと、リーマンショックが起ころうと、ITバブルが崩壊しようと、マイナスを出さないために徹底的に努力し、利益に執着します。

日本のアクティブファンドとヘッジファンドの大きな2つの違い

当社では様々なヘッジファンドを扱っていますが、絶対収益の理念以外にも日本のアクティブファンドとヘッジファンドを比較すると2つの大きな違いがあると感じています。

一つは「運用手法の多様さ」です。日本のアクティブファンドは基本的に株や債券を買って保有し、時々入れ替えるというイメージです。しかし、ヘッジファンドではここに空売りやオプションなどを組み入れることで、相場が下落してもパフォーマンスが悪くならないよう工夫しています。

もう一つの違いが「ファンドマネージャーの圧倒的なレベルの差」です。ヘッジファンドのファンドマネージャーは、ひと言でいえば頭脳明晰な天才です。ハーバードやMIT(米マサチューセッツ工科大学)などで金融工学や数学、物理、AIなどを研究していた人たちが資産運用のためだけにその頭脳を使います。年収は1億円以上と高い人たちが多いですが、結果が出なければ数ヵ月や1年で解雇されますので、朝から晩まで運用のことだけを考えて分析、研究、投資を行います。このようなファンドマネージャーが、雇用と超高報酬をかけて死にものぐるいで運用するからこそ、良いパフォーマンスが出るヘッジファンドが多いのです。

一方で、日本のアクティブファンドのファンドマネージャーはどのような位置づけなのでしょうか。言い方は悪いかもしれませんが、基本的にはちょっと高給のサラリーマンです。終身雇用で、年収は2,000万円から高くて3,000万円ほどでしょうか。年収の維持や定時での帰宅、出世のための時間を必要とすることも多い中で良い資産運用につなげられるのでしょうか。私はこのアクティブファンドのファンドマネージャーの姿勢が、平均値のパフォーマンスでインデックスファンドに負けている大きな理由の一つだと考えています。

今回はヘッジファンドを中心に世の中に存在する3つのファンドを比較して説明しました。最後に3ファンドを比較するマトリックスを作ってみましたので、参考にしてみてください。(提供:THE OWNER

出典:株式会社ウェルスパートナー作成

(出典:株式会社ウェルスパートナー作成)

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