米国の景気を読む4つの切り口【雇用・住宅・自動車・物価】

米国の景気を読む4つの切り口【雇用・住宅・自動車・物価】

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米国株投資をはじめて投資関連の情報を追うと、様々な米国の指標や統計がニュースのヘッドラインに流れてくるのではないでしょうか。

なんとか指数が下がって米ドルが買われましたとか、なんとか統計が下がったためNYダウが下がりました、など様々な情報が入ってきます。

米国市場は世界の株式市場の時価総額の約半分を占めており、世界の市場に大きな影響を与えます。

そして米国の景気は米国の株式市場を動かします。

つまり米国の景気は世界の市場を動かす大きな要因なのです。

ニュースのヘッドラインに米国の指標や統計が流れてくる理由は、米国の景気が世界経済を動かすからです。

しかし情報がたくさん流れてきても、何が大切でどう注目すれば良いのか分からないと混乱してしまいます。

米国の景気動向を読むなら特に重要な4つの切り口で十分です。

自動車

(画像=Getty Images)

切り口1:雇用(米国雇用統計を確認)

失業率が景気を探る重要な指標であることは日本も米国も変わりません。

米国の雇用統計は雇用情勢を探る重要な指標です。

毎月第1金曜日にアメリカの労働省から発表されます。

雇用統計は世界各国の市場関係者が注視している指標です。

経済・投資関連のメディアのヘッドラインでも流れてくるのを見たことがあるのではないでしょうか。

ちなみに雇用統計が発表される日本時間はサマータイムで21時半、冬は22時半です。

第1金曜日のこれらの時間帯は株価と為替が大きく動くことが多いため豆知識として知っておいても良いでしょう。

特に米国株投資で米ドルを調達する人やFX取引をする場合、雇用統計前後はドル円相場が大きく動く可能性を念頭にいれておきましょう。

特に米国のFRB(米国の中央銀行)の使命のひとつは「雇用の最大化」です。

米国の雇用統計は、中央銀行の政策金利も動かします。

「非農業部門の雇用者数」が毎月10万〜15万人程度、増加していると雇用の伸びが安定していると評価されます。(景気回復時は約20万人)

失業率は5%前後ならば完全雇用が実現しており、連銀が利上げを意識する数字です。

一方で10%前後だとかなり高い失業率です。

切り口2:物価(消費者物価指数)

米国の消費者が購入する商品・サービスの価格変動を指数化したのが消費者物価指数です。

景気が加熱しすぎていないか、インフレが行き過ぎていないかを判断するための指標です。

米国のFRBの使命のひとつに「物価の安定」があります。

経済成長に見合わない物価の上昇にFRBは金利を上げることで対応します。

毎月13日頃に発表されます。

投資家目線で考えるとインフレでFRB がどのように動くのかを探るために注目を集める指標です。

切り口3:住宅(ケース・シラー住宅価格指数)

個人消費の中でも特に大きな買い物が住宅です。

景気が悪ければ住宅の買い控えで住宅価格は下がります。

好景気にならば住宅需要が高まるため住宅価格は上がります。

米国の住宅価格の動向を探る際に見るべき指標が「ケース・シラー住宅価格指数」です。

全米の主要都市圏の一戸建て住宅の再販価格を元に算出されています。

再販価格が重要な理由は米国の不動産市場は中古住宅の割合が大きいためです。

特に毎月算出される20都市圏の住宅価格指数が市場関係者に注目されています。

ボストン、シカゴ、ラスベガス、ロサンゼルス、マイアミ、サンフランシスコ・・・と日本人にもお馴染みの主要都市の価格で構成されています。

発表されるのは調査月の翌々月下旬です。

毎月、下旬はケース・シラー住宅価格指数の動向に気を配りましょう。

切り口4:自動車(米新車販売台数)

自動車関連は景気に敏感に反応するシクリカルセクターのひとつです。

景気がよければ自動車の販売台数は伸びますし、悪ければ買い控える人が増えます。

生活必需品やトイレタリーなどが、景気が良くても悪くても需要は安定しているのとは対照的です。

不動産市場では中古住宅の価格が注目されていますが、自動車市場では新車の販売台数が経済指標として注目されています。

モーターインテリジェンスが米新車販売台数を月初に速報で発表しているため、余裕があれば見ておくとよい指標です。

景気を読む切り口はたくさんあるが、神経質になりすぎなくてよい

ニュースのヘッドラインでも良く出てくる米国の経済指標を4つに絞って紹介しました。

他にもISM製造業景気指数や小売売上高、設備稼働率、鉱工業生産指数など数多くの経済指標があり、全て追うのは大変なので目に入ったら確認する程度でも十分です。

また指標をたくさん確認したからといって景気が予測できるという訳でもありません。

雇用統計、消費者物価指数、ケース・シラー住宅価格指数、米新車販売台数を追えば、十分米国本土の景気動向はつかめます。

たくさん経済指標を追うよりも個別銘柄の業績や動向を追う方が投資では重要です。

積立投資なら景気の動向に振りまわされない

買い時、売り時をうまく見極めるのはとても難しいことです。

景気動向なんて、いちいち追っていられないという方は積立投資がおすすめです。

積立投資で一定量、コツコツと買い続ける投資法ならば米国の経済指標に振り回されずに投資を続けることができます。

経済指標もニュースのヘッドラインに流れてくる情報を見る程度で十分です。

ただ米国株投資のニュースや速報、解説を読む際に紹介した指標はよく出てくるため最低限、知っておくと理解しやすくなります。(提供:The Motley Fool Japan


免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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