銀行の定期預金、2倍になるまでの年数は?

銀行の定期預金、2倍になるまでの年数は?

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(本記事は、横山利香の著書『リスクが嫌いな人のお金の教科書』WAVE出版の中から一部を抜粋・編集しています)

リスクが嫌いな人のお金の教科書
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  2. 銀行の定期預金、2倍になるまでの年数は?
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銀行預金ではお金は増えない現実を受け止めましょう

不労収入を得るためには、定期的に収入を得られる金融商品を購入しなければなりません。そうした金融商品には、債券や投資信託、株式、不動産などが考えられます。「投資って怖そうなイメージがあるから、私には不労収入の仕組みをつくることはムリ」「損失が発生するなんて嫌」というふうに考える人も多くいることでしょう。

しかし、〝超低金利〞の日本では、銀行に預けているだけではお金は増えない現実を受け止める必要があります。

おトクで安全、安心と言われている銀行の定期預金に預けると、いったい何年で100万円が2倍の200万円になるのか考えたことがありますか?

「お金を2倍に増やす72の法則」を活用して計算してみましょう。

お金を2倍に増やす72の法則は「金利×年数=72」で表されます。金利には金融商品の金利が、年数には運用期間が入ります。

定期預金の金利0.01%を72の法則に当てはめると0.01×年数=72になりますから、年数=72÷0.01で、年数=7200年になります。2倍にするためには7200年もの時間がかかるわけです。

現在が西暦2019年ですから、2019年を3回繰り返しても2倍に増やすことはできません。人生100年時代と言われていますが、100歳まで72回生き返らなければ2倍に増やせない時代に私たちは生きているわけです。それが現実なのです。

かつては銀行預金だけでお金が増えた時代もあった

銀行の定期預金にお金を預けてもお金を増やすことがほぼ困難な状況が長引いているからこそ、不労収入の仕組みをつくった人とつくらない人とでは、差がどんどん広がってしまうのです。

それでも、投資を始めることに抵抗を感じる人は多いかもしれません。

日本銀行統計局が作成している「資金循環の日米欧比較」の「家計の金融資産構成」によると、米国では、金融資産に占める 「現金・預金」 の割合は13.1%に過ぎません。これに対し、ユーロエリアでは「現金・預金」の割合が33.0%に増えていますが、日本はなんと米国のおよそ4倍の52.5%にものぼっています。

日本人は圧倒的に安全志向が高く、資産運用の半分以上を、現金もしくは預貯金で保有しているわけです。

日本は戦後、右肩上がりの高度成長期が続きました。バブル経済で好景気に日本が盛り上がっていた時代、銀行の普通預金は2%、定期預金では6%を超えるものもありました。これだけの高金利なら、銀行に預けっぱなしでも、お金は増えていきます。

家計の金融資産構成

(画像=リスクが嫌いな人のお金の教科書)

お金の預け先を深く考えなくても、100万円を金利6%で1年間預けた場合に受け取れる利息は税引き前で6万円!

前述したお金を2倍に増やす72の法則「金利×年数=72」に当てはめて考えると、6×年数=72ですから、年数=72÷6で12。わずか12年でお金を2倍に増やすこともできたのです。

〝超低金利〞の状況だからこそ、投資や運用を意識

ちなみに、当時の株式市場では、1989年に日経平均株価は取引時間中に史上最高値の3万8957円44銭を記録しました。いまから30年前のことです。

しかし、その後、バブル崩壊とともに株価は暴落。バブル崩壊して十数年後の2008年には、日経平均株価は6994円90銭の安値をつけました。実に3万円以上もの値下がりとなったのです。値下がりしたことで、損失を被った人も多くいたでしょうから、「株式投資は危険だ!」「株式投資は投機だ!」という風潮が出てしまったのかもしれません。

この間、金融緩和政策などの影響もあり、預金金利はどんどん下がり続け、定期預金金利は0.01%にまで低下しました。

定期預金の金利が少なくとも1%以上、できれば2〜3%程度であれば、株式投資で得られる配当金と同程度の利回りになります。得られるリターンが同じなのであれば、とるリスクは低いほうがいいわけですから、株式投資を敬遠する意見があってもおかしくはないかもしれません。

しかし、定期預金金利が0.01%で、かつ、ATM手数料や送金手数料が値上がりしているために、受け取る金利よりも支払う手数料が高くなるような状況では、金融資産の半分以上を現金、預金に預けることに正直、疑問を抱かざるを得ません。

ようするに、何が何でも銀行に預金することが悪いわけではなく、現在のような〝超低金利〞の状況では受け取れる利息が手数料に負けてしまうから、貯蓄だけではお金を増やすことが難しい。だから、投資や運用をしたほうがいいというわけです。

リスクが嫌いな人のお金の教科書

横山利香(よこやま・りか)
国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)。
日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー。
金融系出版社を経て独立。株式や不動産など、投資に関する執筆やセミナー、投資塾などを開催している。著書に『お金を増やす勇気 貯金から投資へマインドチェンジする! 知識ゼロでもわかる!投資の始め方』(日本文芸社)、『図解10万円から始める!誰でもラクラク株投資生活』(辰巳出版)などがある。

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